「夢の海賊」

TYPES PREMIUM第18回公演(2005年7月20日俳優座劇場)

有名な人気作家、横内謙介作品を不勉強な私は始めて観させて頂きました。モチーフは子供の頃の純真な夢見る 心を大人になって会社人間になるにつれ忘れてしまう悲しさと言う。映画「ネバーエンディングストーリー」なテーマ を主人公の子供心を表現する夢の世界と、世知辛い世の中を表現する会社での上司との軋轢と言う対照的なふたつの次元 を交差させることで、葛藤する主人公の悩みに観客も思い当たることを感じて感傷的になって しまう作品。さすが人気作家だけあってそのモチーフの表現が巧みに胸に迫る描写で唸らせる。ただ如何せん演出が・・・ 台本が分かり易くテイストがビビットに伝わるだけに役者の立ち位置や照明、音響等等「何だかスカスカだなぁ・・」と 気になるところが多かった。思うにコレをやるなら抽象的にしろもっとちゃんとセットを組んで、場面転換や各キャラの 登場場面等に舞台装置を駆使した絢爛たる演出が必要なのではないかな・・と思わせる程セットも装置もショボかった。 まぁ金がねえんだろうけど、それでもも少しスモークくらい焚けなかったんかな・・。照明だってストロボとかせめて ピンとか「ここはピンだろう?」みたいなところがいっぱいあった。役者の立ち位置も「なんであんな端っこでいつまで もしゃべってるんだろう」みたいな、せっかく広い舞台なのになんで皆してあんな端に固まってるんだ? もっと動こう よ・・って感じた。全体にセリフが間延びしていてモタル展開。オリジナルを観ていなくとも、「あ〜ここは野田秀樹 か唐組みたくもっとガンガンまくし立てろよ」ってず〜っと思ってた。主役の人決して悪くないんだけど、クライマックス で激しい葛藤にさいなまれる場面もなんだか「不完全燃焼」でやってる役者も欲求不満なんじゃないか・・と思っていた ら、後で聞いたら主演が演出も兼ねてたんだと! そりゃ無理だぜ、この本てオリジナルも作・演出は出演していない でしょう。いや〜文句ばっかでどうもすんません。でも本当台本の素晴らしさが目に付いただけに演出や装置が気になる 気になる舞台でした。



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