「夢の女」

はやびと第2回公演(2004年3月27日王子小劇場)

うう〜何と言うんでしょう、コレは。アングラ系って言うのかなぁ、平田オリザさん的世界と言えば伝 わる人も多いのかな・・一部の演劇ファンには熱狂的に支持されるけど、普段エンターテイメント系のテレビや 映画しか見ない人には全く拒絶されてしまう様な、言ってみればマニアックな演劇と言って良いのかな。平田オ リザさんもこのテのコンセプトを始めた頃は全くお客さんが入らず、このテイストを理解されるまでに苦労され たみたいですけど、この味わいも分かると結構良いモノですよ(笑)とにかく静かな劇空間にひっそりと住む様 な人々の、物静かな、それでいて確かに気持ちのやり取りやある種の緊張感もあって、役者にはスーパーリアル な演技が要求される。その空気感を心地よく感じられればこのテの演劇の味わい方が分かっていると言えるのか な・・・。でもそこには何故? とかどうして? などと言う内容の定義付けやハッキリした解釈等を求めよう とすると永遠の迷宮に迷い込んでしまう。そして結局「訳が分からない」と言うジレンマに陥ってしまいます (笑)理屈でなくて、そこでその場で感じた感じ、その気持ちが全てなのです。



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