「夕なぎ」
コレはリチャード・バートンとエリザベス・テイラーの同名映画とは別物のフランス映画で
原題は「セザールとロザリー」と言う。イブ・モンタン演ずる中年男セザールと、ロミー・シュナ
イダー演ずる子連れで離婚したロザリーにロザリーの昔の若い恋人が加わって織り成す三角関係を
描いています。かつてキムタクと田村正和と宮沢りえちゃんでヒットしたテレビドラマはこの映画
のパクリでしたね。しかしこの幼い娘をつれたロザリーと中年男のセザール。それに若造の取り合
わせはフランス映画らしく当時はさぞ新しかったでしょうね。今でこそ日本でも恋愛の対象が男女
ともにフランクになって、年齢とか相手の境遇とかにこだわらなくなって来てるけど、当時はまだ
まだこの作品の様に当たり前の様には行かなかったと思います。72年の作品だから今から33年
も前なんですからねぇ。この何とも言えない雰囲気「男女の愛」と言うモノに対する独特の捉え方
はやはりフランス映画ですね。他の国では真似出来ないと思います。フィリップ・サーデの音楽も
何とも言えず良いですねぇ〜。