「ゼロ・グラビティ」

 宇宙なんか大嫌い(笑)

 宇宙パニック冒険映画! 一人ぼっちというのがミソだ。

「太平洋ひとりぼっち」「タイムリミット」等の孤独で極限状態と戦うモノ〜の宇宙版なんだけど、宇宙空間のリアル感がハンパ無い!

 こ〜の宇宙の抜けるような広大さは古典「2001年宇宙の旅」があったけど、本作はもっと身近でリアルに体感出来る。

 外国に行ったことが無くっても映画やテレビで観たからいいや、と思っていたけれど、コレ観たらもう宇宙にも行かなくていいや、って感じだ。

 こ〜のサンドラ・ブロックという女優さんは、あれだけスタイルも良くて美人なのに何処か親しみやすいお姉ちゃんな雰囲気を醸し出してるとこが魅力なんでしょうねぇ。

 無重力で泣くと涙が水の玉になって飛んでくんですねぇ。頑張れ頑張れぇ〜と応援したくなる。

 何よりも「宇宙なんか大嫌い!」って台詞が最高だった(笑)

 一度自ら飛び去ったジョージ・クルーニーが再登場する件はみえみえなエピソードだけど、こ〜の最新技術の映像に古典的なシナリオ手法が活かされてることにむしろホッとしたり(笑)。

 最新の映像技術に驚きながらもやっぱり「人間がちゃんと描けているか」が作品の良し悪しを左右する。どんなに技術が進んでも人間の本質は変わらないんだな、という感慨もありました。

 中国の衛星に乗り移り、船体がバラバラになりながら光の玉になって大気圏に突入していくと熱く涙が溢れてきますね。昔「ポセイドンアドベンチャー」で救援隊が船底を切るチェーンソーの火花の美しかったの思い出した。

 何が感動するって、絶対助からないかもしれなくても、諦めずに一生懸命頑張ってる姿って、何より胸を打ちますよ。やっぱし人間戦わなくちゃダメなんですよ。

 んでも地球に帰るのに勝手に借りた宇宙船壊しちゃったから〜後で中国は弁償しろって絶対言ってくるやねぇ。


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