‘IRON WAY’



毎回そうですけど今回はいつにもましてファンタジーの世界でこういう車両の組み合わせがありえたのか、グレー塗装のPANZER DRAISINEが存在したのか全く確認してません。
貨車のマーキングもデカールが無かったので雰囲気優先でテキトーに作りました。
なので考証的な参考にはしないでください。

4突は有名なブドウ迷彩がやってみたかったのでそれで決まり。
最初はDRAISINEもダークイエローベースの迷彩にする予定でしたがへたすると4突とケンカしてしまうよなーと悩んでいたときに、ふと大戦初期のグレーと末期の迷彩塗装を対比させると面白いかな、と思い立ったのでした。

さて課題のグレー塗装ですが・・・
何かの本で当時の戦車兵だった人の話として「ジャーマングレーは黒に近いグレーだった」というのを読んで、 だとすると白っぽく塗って墨入れ、エッジにドライブラシという定石通りの塗装法では実感が全く出ないことが以前から難しいと感じていました。
で4突と対比させる意味でも明度を上げるというミニスケの常道をやぶり、タミヤアクリルのジャーマングレーにブラックを混ぜて筆塗り。
次にわずかに白を混ぜてドライブラシ。
ドライブラシで明るくなりすぎたら油彩の黒でウォッシング、 さらに範囲を狭めてドライブラシという工程を繰り返し、黒っぽい中に微妙な諧調を作っていきます。
ベースができたら半ツヤのクリアーをエアブラシで吹き表面のツヤを均一にし、完全に乾燥したところで油彩の白、赤、青でフィルタリング。
それが乾燥したところで油彩の茶で錆びだれ。
アクリルガッシュでスクラッチ傷、浮き錆びを描きこみ、 最後にアクリルの白に近いグレーをエッジの先端だけ軽くのせて完成です。

回りくどいやり方ですが塗装は重ねれば重ねるほど深みが出る。
組み立てに2ヶ月かけたら塗装には1ヶ月かけていいくらいの気持ちでやってます。

(2008/8)



レベル IV号突撃砲 製作記