ドイツレベル IV号突撃砲製作記 工作編



行きつけの模型屋さんの半額ワゴンに輸送貨車のレジンキットを見つけて、ほしいなと思ったのですが それに乗せる1/72の戦車キットを持っていない。
でたまたま同じワゴンにあったこれを購入。
後でよく考えたら同じIV号系ならハセガワのラングを定価で買った方が安いし出来もいいんだろうなあ・・たぶん

転輪は一体成形で真ん中の合わせが表現されていないので弓ノコで1個1個溝を彫りました。
多少いびつでもやるとやらないでは全然印象が違うと自己満足していたのにシュルツェン着けたらほとんど見えなくなりました。

履帯は部分連結式。
結合部は平面状に組む前提の形状になっているので曲げるところは多少すり合わせが必要。
でぎちぎちに詰めたら長さが足りなくなったので見えないところでプラ板でつなぎました。

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1:戦闘室背面に抜きテーパー以上のかなりのテーパーがついているので一旦切り離して修正しました。
完成したらほとんど分らないレベルですが。

2:後部泥よけはミニスケにありがちな生産性優先の処理になっているので下図のように修正。

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3:履帯表面がのっぺらぼうなので伸ばしランナーをハの字に接着。
何もないよりマシかと。

4:分厚いので削り落として0.5プラ板で作り直し。

5:牽引ホールド 0.2/0.3プラ板で自作。

6:泥よけのリブを伸ばしランナーで。

7:極細真鍮パイプと真鍮線で自作。

8:前照灯コード追加

9:ペリスコープバイザー 埋まっているのでナイフでえぐり。

10:雨どいの向きが逆(笑)なので削って作り直し。

11:内側からうすうす攻撃。

12:シュルツェンフック スチール缶から切り出し。

13:シュルツェン架 キットパーツを内側から削り込んで縦棒は0.3プラ板。


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14:シュルツェンを0.2プラ板で。
キットパーツをスキャナーで読み込んでその画像を下敷きにイラストレーターで図面を起こしました。
この図面は後で迷彩デカールを作るときにも利用します。詳細は別稿で。

15:泥よけのスプリングを伸ばしランナーで。
このスケールなら無理にコイル状にしなくてもいいと思います。

16:ドライバーズハッチ用ストッパー 成型の限界で丸まっているので0.2プラ板で作り直し。

17:ザウコップ イメージに合わせて若干削り込み。

18:照準器用スライドカバー のっぺらぼうなので穴開口、ヒンジ追加。


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19:取っ手類を0.3真鍮線で。

20:予備転輪ラック自作

21:履帯センターガイドが省略されているので見えるところだけ追加。

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22:機関室背面がなぜか4角形なので下隅をカット。
またこの面モールドが全くないのでプラ材、真鍮線でディテールを追加。
グレー部はちょっと前に発売されたイエローサブマリンの0.14mmプラ板です。
重宝しますよこれは。

23/24:間隔表示灯/反射板 簡単に自作。

25:牽引ロープ 絹糸で自作。
割とうまくいったのでさらに研究して改めて詳細解説したいと思います。

26:アンテナ基部自作。
いつもは伸ばしランナーのぶつ切りでごまかすのですが今回真面目に作ってみました。

27:ベンチレーターカバー追加。

28:戦闘室が低すぎるのか機関室が高すぎるのか、(たぶん両方)戦闘室背面の上下高がやけに低く、 このキット1番の欠点です。
イメージ的にはこの線くらいですが、ここはさすがに目をつぶりました。


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29:マズルブレーキが思いっきり巨大なので削り落としてからエポパテを盛り、カバーを被せた状態としました。

30:コマンダーズハッチ前端の小ハッチを筋彫りで表現。ヒンジをプラ材で。

31:クリーニングロッド自作。
ロッドは伸ばしランナー、先端はエポパテ、止め具はアルミ缶から。

32:マフラーの支えがないのでプラ板積層から削りだし。

33:機銃用妨盾 裏から薄く削りこみ、内側の3角の板を追加。

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34:スコップ自作(ちょっとでかすぎた?)

35:泥よけの内側が素通しなので壁を自作。

部品少なく車体上面のモールドはシャープ。
成型状態も良好で好キットと思いきや上面以外は省略しまくりでほとんどつるつる。
プロポーションもイマイチだし昔のマッチ、エアフィックスほどの味もない、てことでドラゴンがある以上積極的に選ぶ 理由はもはやないかなぁ。
完成すればそれなりの雰囲気にはなりますが。

(2008,5)


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