砲塔の作り方はいろいろ考えられると思いますが今回はバルサ材を使用。 理由は家にあったから。 まずいつものように1/35の図面を46%にコピーして砲塔の各面を大きめに切って古ハガキに貼り付けます。 アウトラインにそって丁寧に切り抜いて外側は2つに分割、これをゲージにするわけです。 |
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切り抜いた上面図をバルサのブロックに貼って外形にそって垂直に削ります。 作例ではやってませんがブロックの厚さを予めだしておくと後の作業が楽です。 |
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次に側面形のシルエットを削ります。 ときどきゲージを当ててチェックしながらぴったり合うように。 同様に正面形を整えます。 これで上面、側面、正面の3方向のシルエットが図面通りに削れました。 |
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ここからシルエットに現れない面を削るわけですが、これはいろんな角度の写真を見ながら感覚をたよりに
するしかありません。 コツは基本形を構成している大きな面とそうでない小さい面(エッジの丸みとか)を区別してまず大きな面 を先にキチッとだすこと。 これを一緒くたに作ろうとすると骨格のよく分からないグズグズの形になってしまいます。 写真は荒取りが終わったところ。 この時点では削りすぎてしまったりまだまだ形状の捉え方があまい。 ここからさらにパテを盛り削りして形を追い込んでいきます。 パテはコニシボンドの「ウッドパテ」を使用しました。 単純に木につけるってことで選んだのですが乾燥は速いし肉やせは少ないし乾燥後はさくさく削れるしで この手の工作には向いてると思いました。 |
あれこれ思案して出した結論が図の形。 左が従来の解釈、右が私の新解釈です。 すなわち側面と背面の間にもうひとつの小さい面が存在するというもの。 この面と側面の境界はなだらかでその存在は写真を見てもよく分からない。 あると思って見るとあるようにも見える、という微妙なもの。 でもいろんな写真を見るとこう解釈するしかないんですよ。 (図は模式図なので形は正確ではありません) |
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自作砲塔とキットパーツを並べてみました。 こんなに違うんですよ。 |
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以上の考察をまとめると基本形を構成している面は図のようになっていると思われます。 左右側面以外はほぼ平面と考えて間違いないでしょう。 こうやって面に分解してみるとそんなに複雑な形でもない。 シャーマンのような単純な形のものよりイメージをつかみ易いかもしれません。 |
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一応完成した砲塔です。 「AFVファイル」に載ってた特徴的な写真と同じアングルで撮ってみました。 本をお持ちの方は比較してみてください。 どの角度もいい線いってると思うのですがいかがでしょうか。 やれやれ・・・ ここまでで相当エネルギーを使ってしまったのでしばらく押入れにしまって 数ヶ月後に改めて「素組みの気持ち」で車体を作ろうかと思います。(笑) |