嗚呼,華の大障害

はじめに

2000年4月15日午後。ぼくは,じつに4年ぶりに,JRA中山競馬場に向かっていました。最後に行ったのは,1996年4月。その日の重賞競走は,ダービー卿チャレンジカップ(有名な日本ダービーとは似て非なるレースです(^^;))と,今回取り上げる,『農林水産省賞典第116回中山大障害(春)』。

…なんか,書いただけでもものものしいレース名ですね。しかも第116回。いや,冗談抜きですごいんです,これが。『春』っていうくらいだから,『秋』もありました。(今では,春秋2回やるレースは天皇賞だけになっちゃいました。)

今でこそ,「中央競馬にも障害物競走があるんだって?」という時代ですが,かつての中山大障害は名物中の名物レースだったんだそうです。競馬ファンの春の始まりは桜花賞と大障害,暮れのしめくくりは有馬記念と大障害,というくらい。

1999年から,中山大障害(春)は,「中山グランドジャンプ」という,ちょっとなんだかなぁ,なレース名にかわりました。「就職したら,また絶対中山大障害を見に行ってやるんだ!」と思っていたんですが(おいおい(^^;)),1999年はあいにく工場実習中。2000年になって,やっと念願がかないました。

今回の「きいてきいて!」は,桜の季節の『華の大障害』・中山グランドジャンプ観戦記です。(^^)

(レース中の写真は,フラッシュ禁止モードで撮影しました。そのため,全体的に暗めです。ご容赦を。)



用語
JRA
日本中央競馬会。農林水産省の管轄する競馬実施団体です。ここが開く競馬を中央競馬と呼び,地方自治体が主催する競馬(地方競馬)とは区別します。たとえば,大井競馬は東京23区による特別区競馬組合という団体が,川崎競馬は神奈川県と川崎市が開いています。ちなみに,競馬以外の公営ギャンブルは,統括団体こそ違えど,主催者はすべて地方自治体です。
日本ダービー
3歳の国内生まれ(2001年現在)の馬(去勢馬不可)の日本一を決めるレースのひとつ。初夏にJRA東京競馬場で行われます。競馬関係者の誰もがあこがれ,競馬ファンの誰もが注目する,日本競馬最大の競走です。
桜花賞
3歳の国内生まれ(2001年現在)の牝馬(ひんば・メス馬)の日本一を決めるレースのひとつ。桜の季節にJRA阪神競馬場で行われます。
有馬記念
毎年暮れに,JRA中山競馬場で行われるレース。ファン投票で出場馬が選ばれるドリームレースです。