函館の朝

8月25日

8時半起床。帰りの海峡号は11時頃発。…これでは,もう市営温泉に足を延ばす時間はありません。寝坊。しかも,ヘンな汗が止まりません。旅行の前の週,40℃の高熱でダウンしたのを思い出しました。大丈夫なんだろうか…。外は霧雨。ホテルを出て,忘れ物(^^;)のラジオを取りに戻った後,洗濯物・おみやげ・三脚をまとめて寮に送り返しました。とにかく身軽でいたいので,宅配便の送料は厭いません。

次に向かった先は,宣言通り摩周丸。女の子との約束は守るのだ。(ドイツ語など,名詞に性別の属性を付ける言語では,船は女性扱いです。日本語の名詞には厳密な性区別はありませんが,「処女航海」や「海峡の女王」などのことばから,船の女性扱いが浸透していることはおわかりいただけると思います。)

摩周丸見学口は,朝市のすぐそばにあります。階段を上ると,船だけでなく入り口にも見覚えが…けれど,思い出せませんでした。何なんだろう?とにかく入る。摩周丸の中身は,資料館として整備されているが,現役時代の面影という意味では,八甲田丸と比べて物足りませんでした。が,普通船室の桟敷席を見学できるのを知らなくて,見ないで帰ってきてしまいました。不覚。

見学券出札所
現在の摩周丸入場口。現役時代の乗船口をそのまま利用しています。

帰りに,見学券出札所で写真集を買っていきました。出札担当は記念館長。思い切ってこの入り口のことを聞いてみました。

「恐れ入ります…この入り口に見覚えがあるんですけれど,もしかして現役時代の乗船口なんでしょうか?」
『そうなんです!見覚えある,っていうのはすごいねぇ。動いているとき乗りに来られたんですか?』
「ええ。何度も。最後まで動いていた7隻には全部乗りました。」

…マニヤ丸出し(苦笑)。まぁいいか。鉄分補給の旅なんだし。それにしても,最後の最後に現役時代の面影に出会えるなんて…うれしかったです。


朝市で,実家へのおみやげに「でんすけすいか」なるものを買って送る。これ,すいかの緑色の部分が限りなく黒に近いという,まるでマンガに出てくる爆弾のようなすいかです。続いて遅めの朝食。ここでも海鮮もの。巴丼(うに・いくら・ほたて)といか刺身で約2300円。こんなに食費ばかりかけていていいんだろうか?(^^;)

帰りの海峡号も,普通列車用客車(50系)でした。函館駅のホームでは,ドラえもんのビニール人形やらのび太の着ぐるみやらがお見送り。撮ってきたかったんですが,ビニール人形のお世話のお姉さんに遠慮して断念。今度は増結の自由席。指定席には,途中から海底駅見学客が乗ってきます。そのうち吉岡海底駅には,ドラえもんに会いに行ってきたおこちゃまが多いので,うるさくて仕方がない。その分自由席は静かでいいですね。

13時半青森着。せっかくだから,八甲田丸にもまた逢ってくることにしました。