13時半,青森着。天気は回復していました。この後は,16時弘前発のリゾートしらかみ号に乗る予定。弘前への移動時間を含めて,1時間半ほど余裕がありました。
青森駅。昔は,KOOLの看板のあたりに「れんらく船のりば」とありました。
で,今度は夏の八甲田丸に逢って来ました。八甲田丸が眠っているのは,青森ベイブリッジ(苦笑)の海側・旧第2岸壁。前回は雪深くて立入禁止区域が多く,撮影点も限られていました。が,今回は,ベイブリッジの下にかかっている歩行者用つり橋・ラブリッジ(この名前も何とかしてくれ〜)からも撮影ができます。八甲田丸の周りは,絶好の釣り場のようで,とにかく釣り人が多かったですね。とにかく撮る。無心に撮る。八甲田丸をバックに撮りたい,というおじさん達がいたので,こちらもお願いすることにしました。カメラを交換。…けれど,こちらのはシャッターが切れていませんでした。こんなことなら,一眼じゃなくてコンパクトカメラかデジカメでお願いするんだったなぁ。
八甲田丸に入館。展示は一度見ているのでさらりと流す。お目当ては,煙突展望台。夏場は,煙突の中を上ることができるのだ!これが楽しみで…。
八甲田丸煙突展望台下から海を臨む。
八甲田丸煙突展望台から,青森観光物産館アスパムを臨む。
この他,夏の八甲田丸の様子は,ギャラリーでどうぞ。
旧第3岸壁のはずれに,廃車輌を使った休憩所があります。ここにも,冬は入ることが出来ません。ボックスシート半分,残りは円形テーブル。しかし,案の定というか,そこには「先住民」が…ごていねいに,洗濯物まで干していらっしゃいました。何かあっては怖いので,中に長居はできませんでした。
八甲田丸煙突展望台から,廃車輌休憩所を臨む。
近くのようすはギャラリーでどうぞ。
青森駅に戻って,奥羽本線の普通列車を待つ。来たのはワンマン運転対応の新型電車(700系電車)。座席は全てロングシート。ぼくのような長距離客には堪えます。とくに,18きっぷユーザにとっては地獄だろうなぁ…。ここに限らず,きた東北の電化区間では,行く先々ことごとくこの電車が出迎えているんですから。ボックスシートの風情はもう昔の話。けれど,地元の通勤・通学客にとってはこちらの方がありがたいんでしょうから,ここはよそ者が我慢するしかないでしょう。
向かう先は弘前。次に待っているリゾートしらかみ号の出発駅。…でしたが,ロングシートに我慢できず,奥羽本線と五能線の分岐駅・川部で下車。ぼくは,ここからしらかみ号に乗ることにしました。川部は夕立。せっかく日本海の夕暮れを眺めようと思っていたのに…。改札の外に出てみましたが…それはもうさびしいのなんの。歩いて30秒のところに,酒屋が1軒。入ってみると,いかにも,田舎の商店といったたたずまい。車内販売がなかったときのために,菓子パンをひとつ買っておく。地元・工藤パンの夕張メロンクリームパン。メロンパンじゃない。メロン味のクリーム入りのクリームパン。ホームに戻ってしばらくすると,リゾートしらかみ号が入線してきました。
川部駅に入線するリゾートしらかみ号。
駅のようすは,ギャラリーでどうぞ。
16時19分,しらかみ号は川部駅を出発。しらかみ号は「眺望列車」。上の写真を見ても,窓が大きくて高いことがわかると思います。さらに,先頭車両の前側はロビーになっていて,運転席は左半分にまとめられています。…右側にはベンチが。ロビーには,ビデオカメラを持った鉄ちゃんが陣取ります。
全車指定なので,隣人がいます。18きっぷユーザのようです(しらかみ号は快速列車なので,18きっぷ+指定券で乗れます)。靴を脱いで座席の上で足を組み,ヘッドホンステレオでNHK続基礎英語(なんでここでまで!?)のテープを聴いている。窓横のフックにはデイパック。どうやら,乗り潰し派のようです。…カセットがかちゃかちゃ言ってうるさい。デイパックがじゃまで,せっかくの高窓が台無し。ガックシ。
天気とこいつのおかげで,残念なトレインクルージングになってしまいました。とはいえ,リンゴ畑をぬって走るようす,千畳敷海岸の奇景,運転席からの眺め,日本海に映る夕日…すばらしいものでした。車内販売もありました。これなら菓子パンはいらなかったなぁ。暗くなってからは…豪華なリクライニングシートで眠りこけました。本当にクルージングを楽しむんであれば,弘前発ではなく秋田発がおすすめです。明るいうちだよな,やっぱり。(ただし,東京からだと,前日秋田泊でないと苦しいと思います)
20時過ぎ,しらかみ号は終点・秋田に到着。当時秋田県内では,ワールドゲームスなる国際スポーツ大会が開かれていて,秋田駅周辺のビジネスホテルは全滅。仕方ないので,宿は山形県酒田にとることにしました。酒田からなら,陸羽西線で新庄へ抜けられる。山形からは,知人のいる仙台にも出られる。さらに,羽越本線で新潟方面にも行ける。翌日の予定は,仙台の知人と会うか,かみのやま温泉で外湯&競馬か,新潟県豊栄で新装なった新潟競馬場か,このうちのどれかにするつもりでした。…なんだ,競馬ばっかりじゃんか。(笑)とにかく,酒田を目指します。
20時過ぎだと,秋田から酒田へ向かう列車は,もう各駅停車だけ。…待っていたのは,ご多分に漏れず新型電車…もういいって。リゾートしらかみ号とのギャップが激しくて,尻が辛い。もう尻から汗かきそう(嘘)。21時過ぎ,羽後本荘駅着。ここで客の半分が入れ替わる。高校生の男女やら,ギャルやら,ロングシートでチーズかまぼこを振りかざしながら酒盛りしているおやじやら。これが普通列車のだいご味。ボックスシートならもっと絵になるんだけどなぁ。あとは…好みのタイプの女の子が。(でれでれ)
そんなこんなで,22時過ぎに酒田到着。残念だけど,酒田では眠るだけになりそう。