旧日東、現フジミのスペシャルワールドアーマー、タイガーII3兄弟です。

休日にドライブがてら隣町の模型店に寄ったらヘンシェル型を発見、なんとなく購入。
チマチマとヒケの修正なぞをやってたのですが 次の週、仕事帰りに寄った行き着けの模型店でポルシェ型とヤクトを発見。
「エエィ!面倒だ、3台いっぺんに作っちまえ」と始めてしまったのが運のつき、
作っても作っても終わらない工作の無限地獄におちることに。
おまけに途中からコンテスト出品を意識しだしたもんだから手を抜けなくなって・・・
こんなに一生懸命模型を作ったのは生まれてはじめてです。

余談ですがこのでかいボックスはなんとかならないもんでしょうか?
おそらくワールドアーマーシリーズとの価格差をつけるための政策的サイズなんでしょうが はっきり言って全然うれしくない!
あの薄っぺらの箱が好きなのに〜。



まずはヘンシェル型です。 このキットの1番の問題は砲塔下端に変な面とりがしてあること。 設計ミスとは考えにくいのでおそらく金型段階での図面読み違えではないかと・・ しかしそのまんま出してしまうところがさすがニットー。

面とり部分を削りとばしてプラ板を接着、面出しをした後、側面の三日月形の カットを入れます。 前面装甲板の下面も抜きテーパーのため上に持ち上がっているのでプラ板で 水平にしてやります。
背面のハッチは開状態にする予定なので裏にプラ板を貼って装甲の厚みを表現します。

この旧ニットーのキングタイガー、ポルシェ型も同様、砲塔の前1/3が極端に 寸詰まりでイメージを悪くしているのですが今回そこはいじってません。 またの機会にリベンジしたいところですね。

ビジョンポート、ペリスコープガードはドリルで下穴を開けた後1.5ミリ幅の彫刻刀で掘り込み。 防盾も形が変なのでプラ板とパテで整形。砲身基部は先端にプラペーパーを巻いて一回り 太くしてボルト(x6)を伸ばしランナーから。



キットにはポリキャタピラ用と連結キャタピラ用の2種類の起動輪がセットされています。
キャタピラが切れて各座した状態を作りたかったのでポリキャタ用のスプロケットを 削り込んでみたら・・・ん?こっちの方がイメージいいんじゃない?
よく見ると連結キャタ用は歯とリムの境界に実物にない段差があって実感を損ねてるようです。
というわけで全てポリキャタ用を使用することに。でも気づいたのが最後だったので 3台分作り直し・・・

歯を削るのにプラ板にサンドペーパーを貼り付けたものを使うとリムを削ってしまう気遣いがありません。

ちなみに連結キャタ用は3歯残しですが取り付け角度がかなり微妙なので4歯残しておくと 安心です。


予備キャタピラフックはホチキスの針を使うのが定番?工作ですがエッジが丸まってるのが 気に入らなくて0.3ミリ銅版から自作。エッジはいいのですが今度は幅が一定にならなくて・・・ ヤクトタイガーのと合わせて60個くらい作ってできのいいのを選って使いました。
(万事この調子だから・・)

溶接跡は溝を掘ってからエポパテをつめて再現。

前方機銃の角穴はプラ板で狭くしてから角ヤスリで広げつつ整形。 銃身は0.5ミリ真鍮パイプで。
ペリスコープガードは0.3ミリアルミ板から。

OVM類は全体的にオーバースケールなので削り込んだり柄を伸ばしランナー、真鍮線など で作り直しています。



「アハトゥンクパンツァー」を参考に各部を後期仕様に改造しています。 グリルには防弾版を追加。
燃料タンク通気パイプも一応再現、結構アクセントになります。
クリーニングロッドは真鍮パイプを使ってねじ込み部を再現しましたが このスケールなら必要なかったかも。パイプ高いし。

放棄された車両という設定なので各部のハッチを開状態にしてみました。
砲塔背面のハッチも軽くディティールアップ。

キャタピラは切れてたるんだ状態とするため切り刻んで角度をつけて接着。

旧ニットー製品はインテリアまで再現されてるのでやられ役にピッタリですね!




キングタイガー ポルシェ篇


ヤクトタイガー篇


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