横手焼きそば

21時過ぎ。秋田県横手に到着。ここで1泊します。なぜ横手にしたかというのは…。「焼きそば」に魅かれたからなんです。(^^;)

横手といえばなんと言っても「かまくら」。横手市観光協会のサイトのドメインも,http://www.yokotekamakura.com/で登録されています。が…どうやら,横手の隠れた名物は「焼きそば」だということを観光協会内に置いてあるサイトで知りました。もう21時を回っていました…焼きそばを出してくれる食堂はまだどこか開いているだろうか?探してみたら,横手焼きそばの中でも変わり種の「ホルモン焼きそば」が名物の食堂がまだやっていました。

「まいど食堂」。

食堂というよりは,ホルモン焼きと焼き鳥でいっぱいやる飲み屋です。中にはご主人とおかみさん,それに地元のお客さんがひとり。ふつうの横手焼きそば(目玉焼きを乗せるのがお約束らしい)にするか,ホルモン焼きそばにするか。…迷った揚げ句,意を決してホルモンに。ホルモン食うならビールがほしい,というわけで小瓶で1本。

作り置きなんかしないので,しばらく待つ。その間は,おしんこをかじりながらビールをちびちび。ほんとは漬け物は嫌いなんですが,こういうところで出してくれる色の浅いやつにはできるだけ挑戦するようにしています。まっきっきのたくあんはパスだけど。

おかみさんが麺を取り出す。ここからは一挙手一投足に注目。横手焼きそばは麺が違うんだそうです。いま普及しているやきそばは,あらかじめ蒸してあるちぢれた丸い中華麺を使いますが,横手焼きそばではストレートの角麺がふつうらしいです。

ここでは,生麺を鉄板の上で軽く蒸しゆでにしているようです。これとは別にモツ肉とキャベツをホルモン用の濃くて甘辛いたれで炒めます。最後にこれをあわせて出来上がり。これに粉ニンニクやこしょうをかけて一杯やるのがおすすめのようです。

麺の中心には軽く芯がのこっていました。生麺から作るからでしょう。東京荒川・町屋で,先輩が連れていってくれたモツ焼き屋の味を思い出して比べながらホルモンをいただく。モツ焼きと中華そばを同時に食うのはほんとうに不思議な気分でした。

焼きそば>ビール>おしんこの三角食いで食べ続けます。味がきついので,さすがのぼくもがんがん食うというわけにはいきませんでしたが(^^;)…おもしろいものです。おかみさんが「お茶を替えてくれる」というので,ちょっと話してみました。御主人が「東京だとモツは煮込みばっかりなんじゃないの」と。が,「ここみたいにたれで焼いて出す店が近所にある」と返事すると,逆に珍しがられました。まぁ,確かに町屋の店以外でタレでモツ焼きを出す店には行ったことはないんですが…。

遅くまで開けてくれていたおかげで,横手で素泊まりだけするはめにならずに済みました。「まいど食堂」に感謝。今度は,生麺やゆで麺から焼きそばを作ってみようかなぁ?