レースの過酷さは,これだけではありません。障害物のうち,8の字のたすきにかかっているもの(さっきの7番・8番)は,年に2回しか使われないだけあって,非常にハードです。実物大の障害を見てみると…。
大竹柵
大生け垣
どちらも高さ1.6m。幅も,他の障害物より広くなっています。体重約500kgのサラブレッドが,疾走しながらこんなえらいもんを飛び越える…雨は冷たいけれど,胸が鳴ります。
コース内の大竹柵。向こうに見えるのがスタンド。
雨の中,待つこと数十分。15時20分ごろ…。競馬場に,つわものどもの入場を知らせるマーチが鳴り響きます。平地競走ではおなじみのレース格付け。GI,って言葉は,競馬ファンならずともたまに耳にすることでしょう。障害競走も,1999年からレースが格付けされ,この中山グランドジャンプはもちろん最高峰のGIです。入場曲,ファンファーレも,レースの格ごとに違うのですが,今回はGI用の曲が流れます。それまでは,格のない重賞だったので,平地GII,GIII用の曲が流れていました。平地のGIのときは,歓声がものすごくて,場内に流れる入場曲なんて聞えたもんじゃないんですが,そこは障害競走。悲しいかな,入場曲がものすごく良く聞えます。
入場してきた競走馬たちは,騎手の指示によって,思い思いにコースを見て回ります。やはり,ほとんどの馬たちが大障害を見に来ます。
ここが正念場の大障害。
コース脇には,担架が用意されています。障害競走には落馬が付き物。平地競走以上に危険な競走です。
下の白いものが担架。向こうの国旗は,国際競走のしるし。国旗下には,報道陣。