初公演に立ち会えて光栄です。飯田さんの未来も,「大人のファン」の未来も,よりよいものになるよう期待しています。
ぼくは,主催者による会場アンケートにこう答えてきました。ええ,今日は,飯田さんがソロ一本になってから,初めての有料公演・「地中海キャンバス」の初日でした。キャパが100人程度という難関でしたから,レポのニーズがあることと思います。記憶だけが頼りでしたので,不正確なところはご勘弁を。では,ネタバレ編に続きます。
では,ネタバレ編,行きます。セットリストは不正確であることをお断りしておきます。記憶が頼りなので…。
入場まで
お気づきの方がほとんどだと思いますが,今回のランチショーに,ぼくはクロサワさんを連れていきました。恵比寿駅から歩くこと15分,(ぼくを含めて似合わない)スーツ姿のヲタが行列しているのを見かけました。到着(^^;。
周りには,カジュアル姿のヲタも。彼らは会場推し組で,(こぢんまりとはしていましたが)CD販売の特典色紙にありついていました。当選はがき・振込証書・免許証・会員証・期限証の5点セットを提示して,ようやくチケットを払い出してもらえます。厳重なり。
まず,入場してびっくり。ぼくらの席は,ステージのすぐ正面。おそらく,会場中のうちで一番だったのでは,というくらいの超良席。これで飯田さんが登場したら,どうなっちゃうんだろう…と思いながら,食事に入ります。
会食時間:13時〜14時
会食時間は,レストランスタッフが仕切ります。申し訳程度かと思いきや,ファンの年齢層を考慮してか,ふだんの貸切ショーに比べてボリュームが多めになるようにメニューを組んだんだそうです。(飯田さんのMCから)
- ワンドリンク(ソフトドリンクのみ1杯。お替わりは1杯500円)
- 前菜:海の幸せサラダ
- メイン:若鶏のロティ ソース・オリエンタル(カレー風味) バター風味のライス添え
- デザート:ブラマンジェ 季節のフルーツ添え
- 上記まで,フランスパンお替わり自由
- 食後ドリンク:ホットコーヒー
正方形型の4人席に,ぼく・クロサワさん・相席のヲタ2人。世間話をするも,クロサワさんをケアすべきか世間話を続けるべきか,ちょっと迷う微妙な時間。公演時間が近づくと,ぼくらの席の後ろに,椅子席が用意されました。関係者席かとおもいきや,レストランの席の関係でステージが満足に見えないひとのための観覧席でした。関係者も混じっていたのかも知れませんが,わかりません。
前説
14時。舞台に置かれたアコギ・キーボードに,バンドスタッフがつきます。そして,キーボードのひとりは…たいせー先生じゃありませんか!クロサワさんは,先生に釘付け(笑)。ハロプロヲタからすると,市井さんのときのトラウマがある分,彼には冷たいところがあるはず。ですが,やっぱり,バンドマンはセッションをしてなんぼです。実際,バンドマンらしい朴訥なMCは,こういう形式のステージでは好印象でしたよ(^^)。たいせーさんにしてもまことさんにしても,憎まれ役ばかりあてがわないで,今回のようなセッションが必要な仕事を増やせば,やる方も聴く方も幸せになれるのになぁ。というわけで,バンド編成は…
- アコースティックギター…2本
- キーボード…2枚
- パーカッション…たいせーさんがその場で生演奏
たいせーさんから,今回の進行についてのおことわりがありました。いつものハロプロ系とは違うからね(=空気読めよ!),という釘に続けて,「アンコールはナシよ」と…ただし!それは,『飯田さんが握手とポラ撮影でお見送りをしたい,というので…』という前向きな理由があってのこと。思わぬお土産に,びっくり。聞き慣れた,ソロデビュー曲のイントロが,生ギターとキーボードから奏でられると,会場は暗転。いよいよ飯田さんの登場です!
序盤
飯田さんは,青いロングに緑っぽい末広がりな裾がついた,まるで人魚のような衣装で登場。クロサワさんは,胸の谷間に釘付けだったそうですが(笑)。
- エーゲ海に抱かれて(オリジナル)
- おおシャンゼリゼ(パラディノメ)
- 砂に消えた涙(パラディノメ)
- MC
- 愛の種(モーニング娘。)
最初の2曲までは,昨年の「エーゲ海」の無料公演・握手会を思い出させる感じですね。ただ,会場内は『大の大人』ですから,きちんと聞き入ります。非常にいい雰囲気。ひとしきり自己紹介がすんだところで,「砂に消えた涙」が。「パラディノメ」の中でも,ぼくのお気に入りの1曲が早くから来てくれました。そこで…飯田さんが「原点の曲を歌っておきたい」と…。演目はもちろん「愛の種」。「ASAYAN」時代に娘。を避けていたぼくよりも,リアルタイムで番組を見ていたクロサワさんの方が,うるうるきていたようです(^^;。ステージを降り,レストランの客席へ歩き出す飯田さん…しかし,途中で詰まってしまいます。いい意味での「お約束」なのか,皆小声でうたい,飯田さんが歌い直す機会を伺います。無事歌に戻った飯田さん。「今日の初日まで,何日か緊張してなかなか眠れなかった」という飯田さんでしたが,これで,少し緊張がほぐれたように感じます。
公演中盤
- MC
- 卒業写真(荒井由美)
- MC
- あなたに逢いたくて(松田聖子)
- MC・ゲスト紹介(ルカさん)
- ゲスト歌唱(地中海レーベルから持ち歌2曲・その間飯田さんは着替え)
- MC→コラボ・淋しい熱帯魚(Wink)
- MC
- リラの季節(パラディノメ)
飯田さんは,黄土系のロングワンピースに,おぼろなストールを羽織って登場。卒業後,(ごほうびでしょうか?)フランス→イタリアに旅行してきた,というMCに続いて,異動の列車で口ずさんだという「リラの季節」を。これ,ぼくが「パラディノメ」の中で生で聴きたい曲No.1だったので,もう感激です。ここで,たいせーさん以外のバンドメンバーが一度掃け,飯田さんからシークレットゲストの名が呼ばれます。その名は…
公演終盤
- MC
- シングルベッド(仮に「プッチつんく♂ビ〜ト」とします)
- MC
- オサヴリオ(オサヴリオ)
- シェルブールの雨傘(オサヴリオ)
- MC
- バラ色の人生(オサヴリオ)
- バラ色の人生・inst.,飯田さん出口へ
そう。シークレットゲストは,プロデューサでした。つんく先生は,名古屋ではなく,ここ・広尾に登場しました。ステージに上がるなり,
だ〜ぶるゆ〜で〜すっ!
飯田さんの緊張をほぐそうと思っていたのでしょうね。…けど,それ,ミニモニ。ピースですから,つんくさん。残念っ!
「つんく♂ビ〜ト」でギターを務めた方にたいせーさんを加え,「プッチつんく♂ビ〜ト(ぼくが勝手に名付けています)」で「シングルベッド」を。歌いたかっただけじゃないのか,このオッサンは(笑)!という毒はいいとして…事務所としては,名古屋の万博協賛ライブ・「娘・安倍・後藤スペシャル」の方が重要度が高いはず。そこではなく,せいぜいキャパ100人のこの公演をとった,というところに,心意気を感じます。クロサワさん的には,「プッチつんく♂ビ〜ト」で泣けたそうですが(^^;。
「シングルベッド」が終わると,ストールを脱いだ飯田さんが再び登場します。ここからは「オサヴリオ」中心で終わります。正直,もうおなかいっぱいでした。最後のMCで,飯田さんは…
今度はね…みんなの彼女とかを連れてきて,また大人っぽいステージを一緒にできたらいいと思います。
…という意味のことをおっしゃいました。そう…いまのハロプロでは,そういうステージをできるひとで,これまで場が与えられてきたのは中澤さんだけ。プロジェクト自体の存続が5年を超えている中で,こうした形で歌に関わって細くても長く関わっていける場を,ぼくも求めています。飯田さんもそうでしょう。飯田さんの未来も,大人のファンの未来も,共によいものであって欲しい…心から願える瞬間でした。
帰り道
15時半頃,飯田さんが握手の準備のため,レストラン玄関に向かいます。主催者アンケートを書き,オデッセーのお姉さんに手渡すと,最後には握手とポラ撮影が待っています。その場でのサプライズだったので,心の準備なんかあったもんじゃありません。MCに返す形で,「実は彼女を連れてきています。次に来ます…」と話しかけるのがやっとでした(^^;。会場を出て,クロサワさんと感想を話し合います。彼女も相当楽しんでくれたようで(「エーゲ海に抱かれて」以外は全部知っている曲だった,ということや,「プッチつんく♂ビ〜ト」のサプライズもあったでしょうが),まず安心。ほっとしたぼくが,右手を見やると…飯田さんが「香り」を残していってくれたことに気づきました。「あなたの髪の香り」ではなく,「あなたとの握手の香り」…最後まで「粋」な公演なのでした。
写真…大事にしたいと思います。