これまで、16歳・17歳・18歳と、辻さんの誕生日にはお菓子をつくってきました。
が、それも今年で最後になると思います。何度も書いている通り、ぼくは来月結婚します。まさか、妻帯者になってまで、(来年は20歳になる大人の!)辻さんをダシにお菓子作りに励むなんて……その前に、カミさんに飯でも作ってやれ、っていうことになりますからね。
結婚準備の合間を縫って、材料は買ってきました。これから仕込みに入って、(1日遅れですが)明日の昼食は「のの誕祭スイーツ」にしようと思います。では、報告は、でき次第ここで。
コンセプトと材料
で、18日の昼ご飯が済みました。お約束通り、結果をご報告いたします。
和風ババロアパフェ(2003年)、4期生アスキーアート「モコモコ」(2004年)、苺の「モコモコホットケーキ」サンド(2005年)ときて、今回は大型プリンアラモードで行く事にしました。問題は、大きいプリンをどう作るか。いわゆる「バケツプリン」だと、ゼラチン結着タイプで自作するか(→例えば「龍珠」の特別企画・「バケツでプリン」シリーズ)、プロにお願いするか(→「楽天」の通販検索結果へ)になってしまいます。今回は、例の「吉野家」丼で蒸しプリンを作ることにしました。本当は焼きプリンの方が華があるんですが、残念ながらオーブンがありません。パスタ鍋兼用の蒸し器ならあるので、蒸しプリンならそこそこ見栄えがする大きさで作る事が出来ます。泡立て器や裏ごしネットは、買いそろえました。
- 全卵…中3個
- 牛乳…400mL
- 砂糖…製菓用顆粒38g(ヨーグルト添付品を流用)
- バニラエッセンス…少々
- ホイップクリーム用プレミックス
- カットフルーツ(見切品のパイナップルとメロン)
- さくらんぼ缶詰
- ロールケーキ…2切入り1パック
他の食材では、ロールケーキがキーポイントになります。
プリン作り
まず、卵液を作ります。予め、配合をツレに聞いておきました。「全卵1個にあたり牛乳200mL」とのこと。今回は、固めに作りたいので、卵を多めに入れてあります。泡立て器でよくかき混ぜ、バニラエッセンスをたらします。その間に、蒸し器の水を沸かし、いつでも蒸せるようにしておきます。余った卵液は、標準サイズのプリンにして、蒸す練習に使います。
カラメルソース(これも自家製)を流しておいた例の「丼」に、さっきの卵液を裏ごし網で漉しながら流し込みます。丼ごと蒸し器に移し、固まるのを待ちます。ただ「プリンを作る」だけではダメなのですよ!
が……ぼくは、ツレに蒸す時の火加減と目安時間を聞くのを忘れていました。後で聞いた所、弱火で、標準サイズなら30〜40分蒸すのだそうな。ぼくは、中火でやってしまいました。
ご覧の通り、少し火を強めただけで、このように「す」が入ります。webでプリンのレシピを調べても、オーブンに水を張って蒸し焼くタイプばかり見かけるのは、こういうことだったのですね。蒸し器で直接蒸すのは、それだけ難しいということですね。がっかりしながら、丼を冷まします。粗熱がとれたら、ラップをして冷蔵庫へ。
盛りつけ
翌朝。皿にプリンを開けます。固まってはいましたが、分離した水分が「す」に溜まっているのか、いつまでも汁が出続けます。カラメルソースが丼にひっついたままだったので、電子レンジで温め、かけなおします。プリンは、真ん中には置かず、少し手前に空間を作っておきます。
奥側に、フルーツを並べます。プリンアラモードには欠かせない、さくらんぼとメロン。前者は使い切りパック(5個100円)、後者は見切品(100円)でゲット。旬を過ぎたのか、苺は深夜のスーパーでは買えませんでした。
次に、ホイップクリームで飾り付け。例年使っている明治乳業の「デザートホイップ」が売っておらず、牛乳に溶かして泡立てるプレミックス型のものしかありませんでした。これが難しいの何の……フードプロセッサのホイップ用パドルでかき混ぜたんですが、ぬるくなってなかなか泡になりません。ただ、泡が柔らかい方が文字は書きやすいので、これはこれで助かります。プリンに「19」と書き入れます。
ガナッシュとチョコ生地の、食べ切りロールケーキ。2切れ入っています。ロール型であることと、2枚切りであることが重要です。これを、皿の空いた所に、表裏に注意して並べます
『ロールケーキに表裏なんてあるんかいな!』というあなた!ごもっともです……普段ならね。けれど、今回に限っては、ちゃんと表裏があるのです!この袋には、表裏反対に入っていますね。盛りつける時は、裏返してから並べます。
ロールケーキを並べたら、完成です。さて……表裏の意味、お気付きですか?ライブで、腕用の細いサイリウムを、このガナッシュのように巻いてくっつける方がいますよね。そう、アレです。2個必要な意味も、もうおわかりでしょう。
いただきます
例によって例のごとく(^^;、プリンアラモードの前には、写真が。これは写真集「のの(はぁと)」の付録ポスターです。どう写真集の中でも、一番大人っぽい衣装のやつですね。
プリンの断面を見ると、やはり「す」でざらざらです。次にプリンを作る機会がいつになるかはわかりませんが(前回は小学校5年生の時(笑))、次こそは「す」のないなめらかなヤツに巡り合いたいもんです。
大きくきれいになった辻さん・独り者の特権であるバカクッキングとの別れ・ほぼ等身大の顔と向かい合わせる照れ臭さ・ひとりで食べ進めなきゃいけない空しさ……色々な思いが頭に浮かびます。特に、空しさといったらもう……正直、自分で自分がイタいです。「イタさを楽しむ」のは、いわゆるおたく系趣味の一つの大きな流れではあります。まぁ、これを晒した所で、ライブで怪我をするわけでも視界を遮るわけでもありませんから、ご容赦下さい。
ごちそうさまでした
こうして、(最後の)お誕生スイーツ会は終わりました。(予告編に既にコメントを頂戴していますが)、来年からは、この日はいかめしでも作りましょうか。それとも、リクエストしてみましょうか……。