ハロコン、横浜土曜夜公演に入ってきました。開演押しの原因には、全く気付きませんでした。
見本市としてのハロコンと捉えると、今回の全員集合公演は非常によかったと思います。いわゆる「カラオケコン」=(ワンダフルハーツ公演では継続採用されたという)持ち歌交換ですが、これは見本市とは違う志向になると思います。できるだけ本人に近い歌を最低1曲は披露させる(前田さんも含めて)方向は、数年前のハロコンを思い出させるものでした。ただ、その当時とは、密度が違います。かつては、休憩や衣装替えの都合か、とって付けたような長い休憩コーナーがありました。それが、今年にはありません。かなりよい構成だったと思います。
吉澤さんの件は心配でしたが、その後の騒ぎが(よい意味で一般メディアを騒がせるほどでは)なく、安心して見ていられました。余計に細く見えましたが……。また、今回が、あさみさんとみうなさんの見納めになりました。ひとりユニット化の報告というと、2004年春の娘。コンを思い出します。アヤカさんがミカさんを見送り、「ココナッツ娘。」がひとりユニットに移行した時です。後に「ミニモニ。」が控えていたこと・最新の持ち歌が2年以上前だったこと・あくまでゲストなので、「モーニング娘。」主体のカーテンコールに参加できなかった……等の悪条件が重なった結果、扱いが非常に小さくなってしまったのを覚えています。今回の「カントリー娘。」の場合、報告が娘。コンのゲストとしてではなく、ハロコンでよかったなぁと感じています。よいお別れになったと思います。
で。ぼくがこの公演で涙した、2つのポイント。それは、雪解けと、ハロプロに一番のめっていた頃の熱さでした。
雪解け:矢口さんの歌披露
正月公演のレポートを巡回していて、エルダークラブ公演で、昨年の懲戒脱退以来、久しぶりにステージで持ち歌を披露した、ときいていました。一方で、ワンダフルハーツ公演でのMCへの拍手がないなど、特に今の娘。を含めた若年グループを中心に応援するファンからの扱いは冷たい、と感じていました。ぼくは、矢口さんと経営陣による当時の決断そのものよりも、それによってファンの中に埋められない溝が増えてしまうことが嫌でした。そこから目を背けたくて、矢口さんからも目を背けることを選んだのです。
しかし。この全員公演では、(ワンダフルハーツ公演で伝え聞く)冷たい雰囲気を押し切る形で、矢口さんを娘。の他のOGと同列に扱っていました。10周年記念隊のバックにも。「All for one…」では保田さんと2人で。「晴れ雨…」でも。勇気が要ることだったと思います。(辻さん同様に心配だった)声の出来も、思ったよりひどくはなく、安心。間に、誕生日ミニ公演があったからでしょうね。
これでぼくも、一つふっきれました。今は、「お帰りなさい」と迎えられる心境です。
熱さ(1):辻さんの担当曲
持ち歌の大半を、相棒と一緒に封印されている辻さん。ワンダフルハーツ公演では、後藤さんの持ち歌をもらったものの、出来はいまいちだった、との巡回を見ていたので、矢口さん以上に不安でした。
全員公演で辻さんがもらったのは、「ここにいるぜぇ!」でした。娘。で、辻さんが真当にテレビで目立てるパートをもらえたのは、この曲が初めてじゃないかなぁ、と思います。13人の中央にそびえる飯田さん、最後に駆け込んで笑って見せる安倍さん……この時期の娘。のうち、ぼくが一番好きな曲です。
演出によっては、「歩いてる」や「I know」のような全員型、「遠慮はなしよ!」のような分割公演別でも、十分成り立つだけの盛り上がりを持つ、この曲。そんな(ある意味便利な)曲を、辻さんが後輩達を引き連れ、アリーナを駆け回る形で取り上げてくれるなんて!それだけで十分嬉しいのに、ソロパートは1つを除いて全てが辻さんで、その残りも本来の持ち主(高橋さん)。
熱さ(2):さくらおとめ
2004年春の娘。全体コン以来ですね。しかし、そのツアーでは、ぼくにはもっと大きいお別れがありましたから、嬉しさがさびしさで薄められてしまいました。その後、持ち歌交換で見ることはありましたが、消化不良。
しかし、今回は違いました。最も当時に近い構成のメンバーが、同じデザインの衣装で出てきました。ぼくが見たかった、一番好きだった「モーニング娘。おとめ組」はこれだったんです!一方の「モーニング娘。さくら組」は、チケット運がなく、一度も見られないままだったので、残念ながら余り多くは語れません。が、「おとめ組」は違います。ほんと必死でしたからね。有給休暇でライブに遠征するなんて、今ではもう出来ません。もう、その時の感激が溢れてきて、最初「晴れ雨……」がかかったときには、もう「愛の園」を迎える準備をしていたくらいです(^^;。
今後のハロコン
昨年から、娘。+若年系と、娘。初期OG+大人系で分割するようになり、夏の全員公演もなくなってしまいました。アイドルシーンは、新し物好きが買い支えていくものですから、この流れは仕方のないところでしょう。けれど、新しさでも同窓会でもない、今回の全員公演は、貴重だと思いますし、来年以降も開いて欲しいなと思います。