離れてわかるもの
かなり間が開きました。
カミさんは妊娠20週目に突入しました。おかげさまで順調です。今日は両親学級で、シリコーン製の新生児人形をベビーバスに入れる練習をしてきました。入浴を父親に振るのが主流なようです。他の旦那さんに比べて、ぼくはにやけていたとかいないとか。
昨日は、名古屋笠寺・旧レインボーホールでライブでした。ええ、「THE ALFEE」……カミさんの現場です。桑名から笠寺まで車で行くのが、運転練習を始めた時の目標でした。それがかないました。
で、ライブの感想はというと……通算10公演も見ていないぼくですが、その中では最低の出来だったな、と感じています。
元々声が不調だったところに、音響や機材の不手際が多発し、早々に高見沢さんがやる気を無くしてしまいました。『なんじゃそりゃ。』ぼくは興ざめし、以降のパフォーマンスへの拍手をボイコットしました。彼がテンションを取り戻したのは、アンコールに入ってから。
こういうときに、それをもネタにして場をもり立てる気力と愛を持つ人こそ、(批評家ではなく)お祭り向きなファンだと言えるのでしょう。ハロプロファンだった時のぼくもそうでした。しかし、ぼくはただのビジターです。昨夜の高見沢さんの低調ぶりは、ぼくにとってネタでも祭りでもなく、興を冷す失望でした。ぼくは、お祭りに参加しているのではなく、ミュージシャンの技量を堪能したかったのです。
ハロプロファンだった頃、明治座でのミュージカル(というより、当時のは歌謡ショーと言った方がよいでしょう)を見て、「金返せ!」と吐き捨てて客席を去った老人男性がいたのを思い出しました。ハロプロから離れ、その上で別のステージを見て……回り道しましたが、彼の気持ちを少しは理解できるようになったと思います。