16歳になる年から、17歳・18歳・19歳まで、毎年この日には何かしらの料理を作って、辻さんとの思い出を噛みしめてきました。
それも、去年でおしまいにするつもりでした。去年の更新から引用します。
が、それも今年で最後になると思います。何度も書いている通り、ぼくは来月結婚します。まさか、妻帯者になってまで、(来年は20歳になる大人の!)辻さんをダシにお菓子作りに励むなんて……その前に、カミさんに飯でも作ってやれ、っていうことになりますからね。
ところが、今年の6月17日は、日曜日な上、カミさんは上京中。仕事もないし、台所は好きなように使えます。「よし、今年もできるぞ!」と思っていたところ……当の辻さんはその日に入籍するそうじゃありませんか!去年のコメント欄でご指摘頂いた通り、一昨年のぼくはこんなことを書いていました。
再来年=20歳の時には,「いかめし」を肴に一杯,といきたいですね。
……今夜、それが実現します。いか飯を肴に、(いただきものの)「百年の孤独」で辻さんとの思い出に浸る。ファン引退を飾るにふさわしいじゃありませんか!
そんなわけで、イカ飯作りから始めました。レトルトで済ませようと思っていたのに、買おうとするとなかなか見つからないもんで……。
調達
レトルトイカ飯が見つからなかったので、生のスルメイカを買ってきました。場所は桑名サティ。サティといえば、辻さんゆかりの「8色ソフト」が食べられるソフトクリームスタンドがあるのも、(東京都板橋区の)サティでしたね。今日、桑名サティにもそのスタンドが入居しているのを見つけました。桑名では6色まででした。お味は……さすがに食べませんでしたよ、ええ。「2色くらいなら恥ずかしくないか」と思って、しばらく悩みましたが……悩んでうろつく方がよっぽど怪しいか(^^;。
準備
生のスルメイカを1杯買ってきて、胴からわたを取り出します。キッチンばさみでぶちぶちやらないと、厳しいものがあります。取り出したわたは、げそと和えてホイル焼きにします。
米を研いでから水につけ、醤油・酒・みりん・だしつゆを(その分の水を取り除いてから)加えます。本当なら、もち米の方が良いのですが、今回はうるち米で。
炊き上がり
調味料を吸わせたら、生米をイカの胴に詰めます。あとは普通に炊きます。米の色がやたら濃いのと、炊き上がりが柔らかめなことから、イカの中の飯は硬めで薄味になっていると予想できます。
前祝い
ここで、写真集「のんの19」を取り出します。辻さんの、「高原のお嬢さん」っぽいカットを見ながら、ミニケーキを。その間に、わたとげその和え物が焼けていきます。
「のんの19」の発売時、水着姿と、でき過ぎた谷間が物議を醸したことを思い出します。ぼくは、辻さんが、今どきの若者になっていくに連れて、さびしく思うことが多かったのです。今だから書けることですが、「ギャルル」の時は、正直言ってポジティブになるのが大変でした(^^;。なので、水着よりも、パワーアップしたのっぱいよりも、この写真のようなさっぱりした姿の方が好きでした。(かといって、さすがに、19歳で「辻加護」時代のロリータファッションではかわいそうですからね……。)
イカ飯完成
ホイル焼きができたところで、一度冷ましたイカ飯を輪切りにして、レンジアップ……したら、イカが縮んでごはんが飛び出しました(泣)。ごはんは、予想通り硬めで薄味。わたを付けながらいただくことになりそうです。うるち米で作った分、硬めに仕上がったのは幸いでした。これなら食べられそうです。
そしてチャペルへ
イカ飯・わたのホイル焼き・「百年の孤独」がそろったところで、「のんの19」をチャペルのシーンへ進めました。実世界では、ふざけて見せるモデルではなく、本物の新郎を相手に本物の結婚式を迎える彼女。物議を残す休業は残念でしたが、一方では、そうしてまで手に入れたものでもあります。
飛び立つひと
ぼくが「ミニモニ。バスガイド」にやられてから、5年半。ひとりの(こどもとしての)女の子が、アイドルとしての試練と挫折を経て、結婚して母になろうとする。こんな一部始終を共にして、ちょっとした父親気分を味わわせてもらった……辻希美さんというタレントは、ぼくの人生の中で忘れられない一里塚となりました。何度も書いた通り、ぼくにとって、彼女にかわる思い入れの受け皿は、今のアイドルシーンにはありません。これからも現れないでしょう。
辻希美さん、成人おめでとう。結婚おめでとう。まずはゆっくり休んで下さい。これからは、妻になるべく、母になるべく、新しい闘いが待っています。職場での相棒を失い、ファンの一部は敵に変わってしまいましたが、それでも今のあなたには新郎がいます。守るべき子がいます。必ずしもベストな離陸ではないかも知れませんが、その先うまく飛んでしまえばいいのです。飛び立って見せてください。イカ飯ややきそばには目もくれずにね(笑)。そして、時々元気な様子を知らせてください。