や、自分が車いじりをするなんて、数年前ならあり得ない話でした。といっても、やったのは、車いじりの中では恐らく最も簡単な部類に入る、カーオーディオ交換。この春は、不景気に逆らって、パソコン・デジカメ・iPodを立て続けに更新してきましたが(もちろん下取りを活用、差額で)、そのトリにあたります。って、本当にトリにせえよ。
きっかけは、自動車通勤時のiPod。カミさんのフィットで通勤していた時は、Dockコネクタ〜ステレオミニ出力・車載充電ケーブルを使って、フィットの純正オーディオのAUX端子で聴いていました。ところが、通勤車としてアルト(HA24S)を購入したら、純正オーディオからは外部入力端子がとれません。ディーラーさんの好意で、AUX端子のある下取り発生品をキープしてもらえることになりました。そして、今日の納車1か月点検……実物を見ると、音量ダイヤルが無くなっていました。タダでやってもらえるからには、訳あり品なのは承知していましたが、音量調整を頻繁に使うので、残念ながらNG。
そこで、思い切って新品を買う事にしました。車いじりは未経験ですが、コンピュータやら実験機器やらのメカいじりなら大丈夫。工賃も惜しいし、経験してみたかったので、自分で交換する事にしました。覚え書きとして、作業を残してみます。
パネルの外し方
これがわからないと、手も足も出ません。ディーラー点検時、下取り発生品を断念した際、外し方を整備員さんに習いました。アルト(HA24S)の場合、純正小物入れのくぼみを利用してパネル全体を掴み、手前に強く引けばOK。隙間に治具を差し込んだり、隠れねじを探したりする必要はありません。あれこれ悩んで、ネットで色々予習してもわからなかったのに、目の前で一発解決。やっぱり、プロに聞くのが一番ですね。
必要な物
カーショップで物を揃えます。オーディオ本体はもちろん、各車毎の取り付けキットが必要です。キットで買うと、純正コネクタを各線1本ずつに変換できるケーブルが付いてきます。相当便利。また、ショップで、こんなアドバイスをもらいました。
アルト(HA24S)と市販1DINオーディオの組み合わせでは、下段の純正小物入れが流用できない。2DINオーディオにするのが最も安上がり。1DIN品がよければ、小物入れも1DIN用の汎用品を買って、純正品と交換することになる。
本当かどうかはわかりませんが、小物入れを引き出し式にしたかったので、これはある意味チャンス。それに、2DIN品で気に入ったモデルがなかったので、1DINオーディオとと1DIN汎用小物入れの組み合わせで決定です。
感電防止
作業の前に、ボンネットを開け、電池のマイナス端子を外しておきます。ケーブルの取り回しで、狭いところに手を突っ込んで作業することもあります。万が一配線を誤っても、電池を外しておけば事故を避けられます。
純正オーディオを外す
電池端子を外したら、習った通りに、パネルを引っこ抜きます。パネルには、ハザードランプのスイッチへの線がつながっているので、そのコネクタを外します。次に、純正オーディオと小物入れが収まっているシャーシのねじを外し、シャーシごとオーディオと小物入れを引けば……外れるはずなのに、駄目でした。運転席側から頭を突っ込んで、ケーブルの仕舞いを見ると、アンテナケーブルが結束バンドで固定されていて、引っ張ってもとれないようになっていました。その上、アンテナ端子が渋くて、狭い空間では純正オーディオから外せません。助手席側から頭を突っ込むと、純正オーディオの集合端子が見えました。こいつは外せそうなので、とりあえず外します。すると、アンテナケーブルの取り回しに余裕ができました。端子を握って力を入れられるところまで引っ張って……やっと外せました。
シャーシから純正オーディオや純正小物入れを外す前に、どの位出っ張っていたのか、覚えておくとよいでしょう。ぼくは、外してから気づき、慌ててしまいました。アホか。
配線〜仮止め〜本止め
シャーシに、購入したオーディオ本体と小物入れを取り付け、配線を準備します。取り付けキットの説明書と本体の説明書を突き合わせ、キットのケーブルとオーディオ本体のケーブルをつなぎます。アルト(HA24S)の場合、車体側の純正オーディオ端子にアース線があるので、キットのケーブルからアース端子が延びています。これを、オーディオ本体のアース穴に固定します。ケーブル同士の結線は、差し込み式で、工具不要。ケーブルがつながったら、車体側の純正集合端子と本体をつなぎ、アンテナケーブルをつなぎます。
今回購入した、ケンウッドのI-K70は、(iPodを直接つなぐんですから、もちろん)USB入力対応です。USBケーブルは、背面から直出しなので、あらかじめ放っておきます。
自作パソコンの組み立てでもそうですが、この時点で、仕舞いと通電の確認をします。シャーシはねじ止めせずに、キットについてきた化粧窓を置き、そのままパネルを戻してみます。ちゃんとはまります。続いて、電池のマイナス端子を元に戻し、キーを差します。問題なく通電します。FM放送を聴いてみて、ちゃんと受信できるか確認し、問題無し。AMは……忘れました。恐らく内蔵バーアンテナでしょうから、まあいいや。
ここまで確認したところで、シャーシのねじを止めます。
iPodの接続
直出しのUSBケーブル(端部はAタイプメス)に、付属のiPodケーブル(端部はAタイプオス〜Dockコネクタ)を差し、iPodをつなぎます。これまで、カミさんのフィットでやっていた、シガー電源・AUX入力・Dockの三点接続から比べると、超すっきり。しかも、本体からほとんどの選曲操作ができるとなれば……あとは慣れ。I-K70の場合、操作のほとんどをジョグダイヤルに頼るので、純正オーディオの潔いパネルに比べると、第一印象はかなり難解です。あとは、ほんと、慣れの問題でしょう。とりあえず、I-K70側からプレイリストを呼び出せるようになりました。
今後の課題は、iPodの置き場所。フィットでは、ドリンクホルダーの口径に余裕があったので、ホルダー差し込み式のiPodホルダーが使えました。が、アルトの前席のドリンクホルダーは、折りたたみ式なので、口径に余裕がありません。ケーブルの仕舞いと合わせて、明日以降の課題です。