ぱふぇ丼!過去ログ置場

2002年2月〜2010年春まで、主にHello! Projectに関する日記をつけていました。これは、その過去ログです。



普通のファンでいられる幸せ

11月21日夕方。ぼくは、帰省先の実家を出て、紀伊國屋書店新宿本店にいました。辻さんの握手会参加権付きの新刊を受け取りに行くためです。実に2年半ぶりの「ハロヲタ活動」は、幻の2007年春・FC大阪ファンの集いで叶わなかった、辻さんとの対面・握手となりました。

その知らせを知ったのは、19日。ぼくは38歳になっていました。何と強烈な誕生日プレゼントでしょうか!

参加経緯

元々、勤労感謝の日の連休には、妻子を連れて東京の実家へ帰省する予定でした。そこに、東京で辻さんの握手会がある、との情報が。当初は店頭対面予約限定で、三重県暮らしのぼくは、すっかりあきらめていました。だいいち、妻子や実家を考えたら、今更辻さんに会おうだなんて……。さらに、皆さんご存知の通り、ぼくは一度「降りてしまった」ファンです。今では、(娘。〜「ダブルユー」時代の夢を背負ってしまった)ぼくよりも、(そんなしがらみからは自由な)カミさんの方が、より暖かい視線を辻さんへ送っています。彼女は常々、「辻ちゃん、すごいよね。体力や親御さんの援助があるとはいえ、ほんとよくやってるよ……私には無理。」と、感心の言葉を述べています。

そんな中、ぼくの誕生日・19日に、(同じく娘。時代からの辻さんのファンである)まゆさんから、電話予約受付開始の知らせをもらいました。早速紀伊國屋へ電話すると、あっさり予約がとれました。どういう誕生日プレゼントだよ、それ!実家には「友達と会う」と嘘をつき、カミさんには、辻さんの握手会の事も(ぼくより一回り以上若い独身女性である)まゆさんと一緒に行く事も、全て隠さず臨みました。「え、一緒に行く仲間って、女の子なの!?」とばれた時のスリルといったら(^^;。

握手まで

当日。まゆさんとお会いするのは、2004年春・娘。武道館公演の時の大オフラインミーティング以来2回目。奇遇な事に、その時の会場も新宿東口でした。ぼくがカミさんを紹介されたのは、その後の「浪漫」イベントの直後。5年って、ほんとあっという間だなぁ。ぼくも辻さんも、結婚して親になっているんだから!

辻服の娘

ぼくは、ハロプロショップのグッズ付き定型書式以外の方法で、ファンレターを書いた事はありませんでした。なので、何をどう書いていいかわかりません。結局、娘がB&Rの服を着て、自分よりでかいたらこキユーピーとキスしている写真を、ヨドバシカメラでデジカメプリントして、その裏にメッセージを書くことにしました。のあちゃんにならって、娘の目元だけは消し込んでありますが、それでもネタとしては十分でしょう。アイドル時代からの男性ファンの中にも、ママさんタレントとしての今の辻さんを支持しているひとがいる……それを伝えたかったのです。

まゆさんと合流し、握手待ちの列に並ぶ事数十分。列の8割は女性。うちほとんどが、ママさん・ギャルなど、ママさんギャルタレントとしての、今の彼女についたファンでした。残りの2割が、(まゆさんやぼく等の)アイドル時代からのファン。男性はまばらでした。今の辻さんの売り出し方が、うまくいっている証拠。自分の肩身の狭さはどうでもよくて、本当にうれしいことです。

対面

列が進み、ぼくらは地下2階から9階まで階段を登りました。辻さんが控える部屋が近づくと、声が聞こえてきます。ひとりひとり辻さんとゆっくり歓談しているじゃありませんか!その和やかさにびっくり。さらに、いったん「降りた」ファンの強みなのか、ぼくは全く緊張していませんでした。もしこれが、2年半前の大阪FC集いの時だったら、緊張せずに辻さんと対面するのは、絶対無理でした。これなら、きちんとお話しできるかも。そう思い、娘の写真をスタッフに託し、まゆさんと辻さんのやりとりを待ちました。

そして、ぼくの順番。三重県から来た事を告げると……まさか本物の辻さんがぼけてくれて、そこに突っ込めるとは!九州じゃなくて、三重は名古屋(愛知県)の下(南)だよ!それだけでとても楽しいし、緊張が全くないまま素敵な時間を持てました。ぼくも同世代の子を持つ親であること・今の辻さんの育児のがんばりに感心していること・カミさんも本を楽しみにしていて、夫婦で読むこと・娘にB&Rを着せた写真を持ってきたこと……全部しっかり言えました。

辻さんの手はとても大きく、しっかり家事をしている手をしていました。主婦業はガチだな、と本気で信じられる手です。

握手の後で

新宿駅へ戻る間、まゆさんと幸せをかみしめる時間。辻さんの今の売り出し方がうまく行っていて、本人も充実していて、そこからぼくらも楽しませてもらえる。アイドル時代の、ファンは思い入れをひたすらぶつけて、本人はひたすら受け止める……そんなピリピリしたスタンスじゃなくて、普通に「辻さんいるから楽しいよ」と言える、普通のファンとタレントさんの関係が成り立つ……それはとても幸せなことなんだな、とぼくは思っています。

会ってよかった。この握手で、ぼくは、アイドル時代から背負っていた十字架を下ろせたのかも知れません。