ネタばれ更新を踏んだ時に感じていた不安…昨年の「ダブルスタンバイ!」に始まり,多くのハロプロライブを席巻している,「夜もヒッパレ」方式の持ち歌交換ステージ。「ハロプロパーティ!」でかなりガックリきていたので,今回も覚悟して臨みました。
…が。今回の「HIGH SCORE!」は違いました。「ダブルスタンバイ!」での「ダブルユー」ファンの不満を踏まえて,どうすれば各ユニットの(特に新曲の)カラーと,持ち歌交換ステージをうまく提示できるか,かなり考えて組まれたライブだったと思います。MCも,(正月のハロコン以来続いている)短めで緩みの小さいものでしたしね。覚えていることから書き残して行きたいと思います。
パフォーマンス・「Berryz工房」編
「ダブルスタンバイ!」当時は,『面白かわいい』と感じていた石村さんですが…今は周囲のメンバーの伸びから取り残されているように思えます。ダンスや歌唱が他より一枚落ちるというだけでなく,眼が死んでいるように見えたんです。スランプなのか,それともスタミナ切れを起こしたのか…。
「Berryz工房」中心のステージのときは,徳永さんと清水さんを多めに見ていました。きゃしゃな手足でびゅんびゅん踊って見せるところが好き。あと…熊井さんが大人びてきた一方で,徳永さんがまだぼくの好みの「こども顔」でいてくれたのがうれしくて…きしょっ!
パフォーマンス・「ダブルユー」編
歌唱・ダンスは安心して見ていられます。印象に残ったのは,MC。いつものように,グダグダ化していくやり取り(笑)。これについて…
「ダブルユー」は,MCうまくないからねぇ…
…と,自ら漏らしていたんです。問題意識を持つのはよいことです。「ダブルユー」ファンなら,この状況を(少なくともぼくは)「お約束」として楽しめると思いますが,外ではそうはいきません。ハロプロ全体が内向けになっていく中,「ダブルユー」には外に出続けるための力がもっと欲しいのです。
構成・各ユニット編
「ダブルユー」目当てのぼくでさえ,全体の構成が「ダブルユー」寄りだと感じてしまいました。「Berryz工房」だけが目当ての方はますますそう感じたんでしょうね。クロージングが「18 〜My Happy Birthday Comes!〜」だったからも知れませんが。そんな中でも,両ユニットの新曲のカラーを活かす選曲・構成がなされていたのでは,と思います。
「ダブルユー」の持ち歌では,アルバム曲まで動員して,大人っぽい曲で押しまくってきました。その流れを切らないために…
- (優先度が最も低い)シングルカップリング曲であるのに,あえて「SEXY SNOW」を入れてくる。
- これまではMCで「歌い飛ばしネタ」にされてきた「待つわ」を,正式演目としてしっかり歌う。
- (新曲「Miss Love探偵」の曲調となじまない)「あぁ いいな!」や「〜校歌」を序盤のツカミや寸劇に回す。
一方の「Berryz工房」の新曲は,「21時までのシンデレラ」。これは,等身大な世界にも背伸びした方にも持って行ける雰囲気だと感じました。構成で「あなたなしでは〜」を外して,序盤に「ピリリといこう!」や「ファイティング〜」,さらに(これまたシングルカップリング曲の)「夏わかめ」を入れてきました。これによって,「Miss Love探偵」を始めとする「ダブルユー」側の構成とは違った色をきちんと出そうとしていたのではないでしょうか。
構成・「ヒッパレ」ステージ編
今年の持ち歌交換は,メインではなくあくまで余興として組まれているんだな,と余裕を持って受入れることが出来ました。
「ダブルスタンバイ!」で,活動停止直後に「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」を混成でやられたときには,納得するのに時間がかかりましたし,恐らくはこれが「ダブルユー」サイドから合同ツアーを見る時のトラウマの半分以上を占めているのではないかと思います。そこに気を遣ってくれたんだな…と感じられる構成でした。
今回も,「ロボキッス」の2コーラス目で,辻さんと加護さんが徳永さんと夏焼さん熊井さん(やはり間違えたか…失礼しました。)に入れ替わったときは,「これが悪い前評判の原因か?」と不安になりましたよ…トラウマとはそういうもんです。実際,本家を見慣れているせいか,この二人のダンスパフォーマンスではまるっきり足りません。それでも,今回は,その場ですぐ「これはこれで,エクストラステージとして見守ろう」と思えたんですよね。そうなれた理由は…
- 「Berryz工房」では一番びいきの徳永さんだったから…っていうのもありますが,それだけじゃないなぁ。
- 「ロボキッス」は,本家の二人でさえ「口パク」演目にされてしまうことがある位,ダンスも歌唱もきつい曲。これにあえて「口パク」なしで挑戦するのですから…趣旨は自ずと見えてきますよね。徳永さんと
夏焼さん熊井さんのパフォーマンスが足りなくても,それはそれで納得がいくのです。
- 1コーラス目に,本家二人だけのステージが見られたのもありがたかったですね。「ハロプロパーティ!」では,終始松浦さんと3人でしたし…。更に,つなぎが自然だったのも大きいと思います。辻さんと加護さんは,ただ掃けるだけでなく,徳永さんと
夏焼さん熊井さんを『起動』してから去っていくのは,面白い光景でした。
「ロボキッス」に限らず,他の演目でも,『Berryzメンバー,「ダブルユー」に挑戦!』という趣旨が見て取れたのです。他ユニットからの借り物も,「常夏娘」(「ZYX」向けアレンジ)と「Mr. Moonlight」の2曲だけ。後者は,娘。5期生から「Berryz工房」へメインを移したファンの方には微妙な選曲だったかも知れませんが…。総じて,「ダブルユー」ファン側にかなり気を遣った構成だったと感じます。裏を返せば,「Berryz工房」だけを見に来たファンにとっては,フラストレーションが溜まるものだったかも知れません。そこは,今後の単独ライブで晴らしていただくとして(^^;。
交流編
今回,死にかけたチケットを引き受けてくださったのは,八色さん(ののろ〜ぐ)でした。お世話になりました。地元の駅で待ち合わせをしていたのに,その10分前には見ず知らずのまま同じマクドナルドに入っていました。駅前で待ち合わせた時,「…さっきマクドナルドにいましたよね?」と(^^;。初対面なのに,いきなり微妙な伏線になってしまいました(^^;;。ハロプロの真面目な話・ハロプロの下世話な話(笑)・進路の話…またやりましょう。
会場でも多くの方とお会いでき,「ライブはこれがあるからまた楽しいんだよな…」と感慨。特に,でゅえろうさん(fairground attraction)に初めてお会いできて,うれしく思いました。