ぱふぇ丼!過去ログ置場

2002年2月〜2010年春まで、主にHello! Projectに関する日記をつけていました。これは、その過去ログです。



魔法の解き方

ふたりは、18歳になったら、遠い星に帰っていくんだ。

ペペロンチーヌさん(ちょっと甘〜い生活)が、かつてこのようなことをおっしゃいました。印象に残る言葉です。ふたりは天使……辻さんも加護さんも、ぼくにそんな夢を見せてくれる女の子でした。

今朝の報道で、ぼくは真っ先にこの言葉を思い出しました。同氏が、天使の魔法が解ける時として例えた『18歳』。その時を象徴する、「ダブルユー」の代表曲・「My Happy Birthday Comes!」。それが、悲しい方向で的中してしまいました。二人ともが18歳になるのとほぼ同時にユニットが凍結され、その1年後・19歳の春、加護さんに続いて辻さんまでもアイドル生命を絶つ……何という皮肉でしょうか。二人のきっかけは違いますし(少なくとも、辻さんの方は触法行為がきっかけではありません)、(妊娠→結婚濃厚まではほぼ同じ道を選んだ)市井さんとは違って、辻さんの引退が決まったわけではありません。その分、辻さんの方が救いは大きいとはいえ、それでもとてつもない喪失感と虚脱感に襲われています。

ぼくがハロプロを見るようになったきっかけも、辛かった時期を支えてくれたのも、他でもない辻さんです。その辻さんが、(市井さんの引退や矢口さんの娘。懲戒脱退と同じように)ファンにしこりを残す形で表舞台から降りてしまった……このことが、何よりも悲しくてなりません。わがままを承知で書くなら、(紺野さんのように)最後まで天使のままで=最大公約数のファンが納得できそうな形を提示した上でお別れして欲しかったのに……。

彼女は、自分にかけた魔法を解きました。それ自体は、いつかは必ず起きる事です。ぼくを含め、誰にも止めることができません。けれど、魔法の解き方はひとつではありません。自分の一番のお気に入りのタレントさんが、その中でぼくが一番嫌いで一番強引な解き方を選んだ……今はただ、その事が悲しくてなりません。

正面突破

今回の事件とは関係ありませんが、熱を出して会社を休んでいます。昼も夜も眠り通し。

で。その間に、辻さんと杉浦さんのお披露目記者会見が放映されたようです。寝ている間に済ませてくれたのは幸いでした(直接見るのはあまりに辛い)。コメント1枚で逃げるように引退した市井さんと比べると、今回の辻さんと杉浦さんのは、まさに正面突破。周囲の全てから祝福してもらえるわけではないと(少なくとも杉浦さんは)覚悟していたでしょうし、それでもこうして逃げずに披露したことで、ぼくは納得することにします。正面突破を選んだ心意気を酌みましょう。

これ以上、決まったものをどうこう言っても仕方ありません。決めたからには、一生を通してよいものにしてもらいたいと願います。妊娠は、特に初期が非常に辛いもののようです。個人差が非常に大きいものですが、辻さんにおいては軽い方に出ますように。

節目

自分が今のカミさんと知り合ったとき、ぼくは自分のハロプロ熱にブレーキをかけました。思い入れのせいで現実を見失いたくなかったからです。思えば、あれが節目でした。

今回の件は、別の意味で新たな節目です。思い入れの中心である辻さんが、その立ち位置を大きく変えるんですから。辻さんは、このまま家庭に入るもよし。ママドルを狙って復帰するもよし。

一方のぼくは、辻さんのいないハロプロと接して、今まで通り楽しめる自信がありません。現象としてアイドルシーンを楽しむのであれば、思い入れの新たな受け皿を見つければよいでしょう。けれど、ぼくはそこまでしてハロプロファンとして残るのは難しい状況です。実生活で色々頑張らなきゃいけないことが増えているのは確かです。仕事の責任も重くなりましたし、小遣いには限りがありますし、親になることさえ辻さんに抜かれそうですし(←結構切実)……。さらに、昨年の「ダブルユー」の活動凍結で、気持ちの整理が大方ついていることもあります。

ブームでない(またはブームを過ぎた)現象を楽しむには、思い入れを持つことが必要です。ハロプロもそうで、思い入れひとつでまだまだ楽しめる場所だと思います。が、ぼくにはもうそれを持てません。それに、この世界は「新しさは正義」。次々仕込まれる新しさ(娘。の留学生採用などなど)に一喜一憂するのも楽しみのうちです。けれど、今のぼくは、どちらかといえば、新しいものを追うよりも死んだ子=「ダブルユー」の歳を数えていたい心境です。先を見られないのでは、アイドルシーンに立ち合う資格はありませんね。

最後のつながりだった辻さんがアイドルを卒業するこの時が、ぼくにとっても最大の節目になります。アイドルシーンそのものが好きだったわけではなく、辻さんが「みんなの妹」として君臨しているハロプロが好きだったんだ……改めて自分の立ち位置がわかった気がします。辻さん、今までありがとう。ハロプロのみなさん、今までありがとう。ぼくはここでお休みにします。

このサイトについても、ハロプロ関連の更新は今まで以上に減ることと思います。それを楽しみにお越しくださった皆さんにも、感謝いたします。ありがとうございました。

また一年

ジャケット

これを打っているパソコンの後ろで、カミさんが見ている「SMAP×SMAP」……寸劇の台詞が、まるで今日=彼女の誕生日を告げるように聞こえました。

あれから3年。ぼくも、彼女のふるさとも、大きく変わりました。当時から、彼女の決断はベストなものだったと信じていますが、それとは違った方向から確信が深まることは、さびしいものです。

ミカさん、元気でいるかなぁ。